看護師夜勤バイトがきつい…辞めたいと思う5つの理由と対処法を解説
夜勤明け、帰宅して部屋に入ると気が抜けて倒れこみたくなります。
「お風呂に入りたい」頑張って起きなきゃ…でも、身体が重くて動けない。
そんなとき、ふと「もう無理かもしれない」と思う瞬間がありませんか?
看護師の夜勤バイトは、仮眠が取れない日もあって生活リズムはボロボロ。
身も心もすり減ってダメージが蓄積されます。そのため限界を感じるのは当然のこと。

お腹も空いて、ご褒美と言う名のコンビニスイーツはお友達。
胃袋はバカになりお菓子をバク食いしちゃう。

夜勤のたびに口内炎だよ。
腰も痛いし「よっこらしょ」と言わずにいられない!
この記事では、夜勤バイトが「きつい」と感じる理由をリアルな視点から掘り下げています。
昔の私のように夜勤のたびに体も心も限界を感じている方にとって、「一人じゃない」と思えるほかすぐに実践できる簡単な対処法も解説しています。
看護師の夜勤バイトがきつい理由とは?
長時間労働と仮眠の取りにくさ
看護師の夜勤は、一例として(2交代16時~翌9時、17時間拘束、休憩2時間)が多いのではないでしょうか?
一般的に1回の勤務時間は最大16時間といわれるものの、実際はそれ以上。
情報収集のために30分~1時間早く出勤しサービス前残業をする方も多いでしょう。さらに、必ずしも仮眠がとれるとは限らず、一晩中、ナースコールや急変対応などに追われることも少なくありません。
そして、忙しい日に限って仕事が増え、通常業務が後回しになり残業になってしまうことも。

ひどいと、日勤者が少ないために明けなのに、午前中フリー業務として働いてから14時ごろ帰れるというブラック案件も聞いたことがあるよ!

そのバイトに3ヶ月契約で行ってしまった人は、あと100万貰っても「もう嫌だ」って言ってたよ!
生活リズムの乱れと体調不良
夜勤を1回こなすだけでも、身体のダメージははかりしれません。
50代の私がたどった夜勤に伴う身体のダメージはこちら
- 20代:若さで乗りきる。
- 30代:続けていく不安がよぎる。
- 40代:身体が悲鳴をあげ始める。
- 50代:限界を超える。
40歳をこえたとしても、あの頃はまだまだ更年期なんて無縁だと思っていました。
個人差はありますが、思い返すと更年期の始まりだったのかも?と感じます。
夜勤で身体を酷使するとダメージが蓄積されます。
過労による心身にかかるストレスは、ホルモンバランスの乱れを助長し若い頃より夜勤がつらいと感じるように…。
次のような症状は感じませんか?
- 寝つきが悪く、眠りが浅い
- 肌荒れが治らない
- 便秘、冷え性、生理不順
- 口内炎や胃腸トラブル
- 寝ても疲れが抜けない
- 常に体が重い
- 慢性的に眠い
- イライラしがち
- 簡単に痩せなくなった
- 腰痛といった職業病の悪化など
身体のSOSを無視していると、どんどん悪化していきます。余裕がないとつい職場でイライラをぶつけてしまうことがあるかもしれません。
と、50代看護師歴約30年の見解です。
「体調悪いな…」と思いつつも、休みにくい現場では無理をして出勤するしかない。
そんな悪循環に悩む人も多いのではないでしょうか?
日常生活への悪影響
年齢に関係なく疲れるのは同じで、昼夜逆転し体内時計もくるってしまいます。
生活の乱れが積もると、仕事だけで精一杯の毎日になります。
友達と会う時間もなくなり、孤独を感じたり、仕事がすべての生活になってしまう方もいるでしょう。
私も、夜勤をするたび「なんのために働いてるんだろう?」「仕事のために生きてるのか?」と感じていたのを思い出します。
夜勤バイトの精神的ストレス
精神障害を発症しやすいのは40代の医療職です。更年期にさしかかる頃で自律神経が乱れやすい年齢でもあります。とくに、医療職は人間関係に悩む人も多く仕事内容からもストレス度が高い職業と自覚しておくことが重要です。
人間関係のストレス
夜勤は少人数体制になるため、相方との相性次第で精神的ストレスの度合いは大きく変わります。
苦手な人と17時間も一緒に過ごすさなくてはならないとき、苦痛はありませんよね。
看護師の悩みの大半は「人間関係」といっても過言ではありません。
人が集まる所に苦手な人が1人や2人混じっているのは、よくある話。
あからさまに嫌な顔をしたり無視をしたりする人と夜勤を組まなくてはいけないとき、勤務表が出るとずっと憂鬱になります。
夜間帯では協力し合って業務を行わなくてはなりません。しかし、相談しにくい相手や無視されて会話ができないような、相性が悪い人とこなす夜勤は、「急変やトラブルなど何も起こらないで!」と祈るばかりです。
少人数体制による負担の大きさ
夜勤では、患者の人数は変わらないのにスタッフの人数は大幅に少なくなります。医療機関によって違いますが、「看護師2人・介護士1人」や「看護師2人だけ」など、あまりに少ない。
高齢化の現在は入院患者のほとんどに介護が必要な状況です。

ほとんどの病棟患者さんのオムツ交換やトイレ介助。
多量のオムツ交換だけでも大変なのに集中できるわけでもなく、
ナースコールや急変対応なども重なるとつらいよね。

認知症の患者さんが1人大騒ぎをすれば他の方も起きてしまい、
みんなで大騒ぎ!なんてこともあるよね!
休憩さえまともに取れない日があるのもつらい…
もちろんオムツ交換だけではありません。点滴管理や服薬管理、食事やモーニングケアなど業務の責任は重く量も多いのが現状です。また、患者の異変にも気付かなくてはならず、いろいろなところに神経を張り巡らせて長時間を過ごすのです。
急変対応のプレッシャー
夜勤中に最も避けたい業務!急変対応です。
応援スタッフも夜勤メンバーのみなので、判断や処置の初動をしなければなりません。
主治医に気を遣う当直医の指示にモヤモヤすることも。急変のみならず転倒なども多く、状況によってはCT撮影の指示が入ることもあり責任重大です。

巡視のときは「呼吸している?」と、不安になることもあります。
朝のオムツ交換で「呼吸が止まっている所を発見」なんてこともまれに…。
看護師夜勤バイトの暗黙ルールと現実
勤務前サービス残業
看護師の夜勤バイトでよく見られる問題の一つが、「前残業」と呼ばれる業務開始前の準備です。
強制している医療機関はありません。
しかし、バイトでたまに行くスタッフは患者の状況を把握していないので、事前の情報収集を怠ると業務が始まってから大変になってしまいます。夜勤を組む相手に迷惑をかけたくないという思いもあり、勤務前にサービス残業をして情報収集を進んで行う看護師は多いです。
しかし、医療機関のなかには、始業前までにやっておく業務が存在します。
配薬の準備など勤務開始前に終了させないと、間に合わない勤務体制のことも多く当たり前に30分~1時間早く出勤することになるのです。
急な休みが取りにくい職場環境
夜勤バイトでも、「急に休めない」「体調不良でも代わりがいない」という悩みを抱える看護師は少なくありません。小さな子供さんがいる方が、夜勤に入りにくい理由のひとつでもあります。
これは、夜勤の人員体制がギリギリで回っていることを表しています。
特に夜勤バイトは「1人欠けたらシフトが回らない」ため、体調が悪くても無理して出勤してしまうケースも多いのです。
もし、急に休んでしまったら日勤者が通しで働いたり、休みの人に出勤を頼んだりする状況が起こります。他の人に迷惑をかけたくない思いから無理して出勤してしまう方も多いです。
現場の空気感や人員不足の問題により、看護師の夜勤バイトでも“休みにくい”という現実が存在します。

夜勤バイト中、18時ごろに相方が倒れたの。
当直医に相方のケアをお任せして師長に連絡したよ。
22時頃ようやく主任がきて「ビール飲んじゃったわよ!」と(^▽^;)
それまで1人で2人分の業務、優先順位きめて検温をかなりカットしました。


夜勤で崩れた体調を整える方法
看護師の夜勤は、体力的にも精神的にも大きな負担となり体調を崩してしまうことも多いため、体調管理は非常に重要です。
ここでは、夜勤で乱れた体調を整える方法を紹介します。睡眠の質を向上させ、食事や栄養を工夫し、軽い運動で体調を整える方法を知って、健康的に夜勤を乗り切りましょう。
睡眠の質を上げる方法
夜勤後の睡眠の質が低いと、寝ても寝ても疲れが取れません。次の日に影響するだけでなく、体調不良や自律神経の乱れも引き起こします。そこで、質の高い睡眠を確保するためのポイントを紹介します。
快適な睡眠環境を整える
ぐっすり眠るためには、寝室の環境を整えることが重要です。

🌜寝具を整える(マットレス・布団の洗濯)
🌜静かな空間をつくる(遮音カーテンを使用する)
🌜適温を保つ(ぬるめのお湯で入浴して1~2時間後に寝ると◎)
🌜睡眠アプリを使用する(睡眠の深さに合わせて自然な眠りと覚醒を促す)
夜勤をする看護師は、腰痛を持っている方も多いでしょう。職業病のひとつで看護師と腰痛は密接な関係にあります。

私自身も腰痛からヘルニアへと移行し腰の影響で仕事を辞めました。
マットレスだけはこだわってきた私ですが、すこし硬めが腰にはちょうどいい。好みも分かれますが、寝返りをうちやすく腰が沈まない程度のマットレスが腰には優しいです。
リラックスする習慣を作る
(おすすめ:ラベンダー・カモミール・ベルガモット)
リラックスできる音楽(おきに入りを流す)
お気に入りの入浴剤を使用する
そして枕にシュッとひと吹き♡
夜勤後の食事と栄養の工夫

バランスよく食べた方が良いなんてわかってる。
夜勤明けはそんなの無理

そんな方のために
おすすめ簡単食材を紹介します!
どうしてもつらい時は甘酒を!
甘酒でも、砂糖が加えられていない麹と水(米)のみで作られた甘酒がおすすめ!
飲む点滴とも呼ばれる甘酒は、自然な甘さで栄養豊富。ビタミン・ミネラルも豊富に入って明けで疲れた肌も生き返ります。発酵食品なので腸活にもなります。
便秘がちな方にも1日大さじ2程度で早い人はすぐにでも効果を実感できるかも♡

私はもう、甘酒は手放せません!
私は手作りです♡
スーパーのものでも、砂糖が加わってないものなら◎
消化に良い食事を摂る
夜勤後は消化機能が低下しているため、脂っこい食事や重たい食べ物は避けた方が賢明です。
代わりに、消化が良く、体に優しい食事を選ぶことが大切。おかゆやスープ、お豆腐や野菜などがおすすめです。レトルトでも良いので、家にストックしておくと、疲れてても食べられます。
ビタミンB群とCを意識的に摂取
夜勤後の疲労回復には、ビタミンB群やビタミンCが効果的。
豚肉や卵、ピーマン・ブロッコリーなど意識的にとりいれましょう。
野菜多めの豚汁も、バランス良くて簡単です。
ストレッチと軽い運動
長時間の夜勤で体が硬くなり、筋肉に負担がかかります。知らず知らずに、筋肉がかたまっているので、軽い運動や簡単なストレッチが効果的です。
軽いストレッチを行う
肩や腰のストレッチとしては回すだけでも効果的。
入浴後の筋肉がほぐれているときに、軽く身体を伸ばしてあげるだけでもOK。
ヨガやピラティスを取り入れる
ヨガやピラティスは、リラックスも兼ね身体をリセットしてくれます。深い呼吸は精神的な疲労も癒し、仕事とプライベートのスイッチを切り替えてくれるでしょう。
駅近で通いやすく、滝汗かいてスッキリリセットできます。
私は、明けでひと眠りして行くことが多かったです。むくみが取れて体が軽くなりますよ!
「出かける元気なんかない」とおい方は、オンラインもおすすめです。
私はコロナ渦からオンラインヨガに変えてそのまま続けています。
朝と夜の短時間レッスン(リラックス系)がお気に入り♡
好きな時間に好きなレッスンができるので使いやすいです。
体内時計を整える習慣
夜勤によって、体内時計が乱れがちになります。体内時計を整えることで、夜勤後の体調不良や生活リズムの崩れを防ぐことができます。夜勤後にできる体内時計を整えるための方法を紹介します。
日光を浴びる
夜勤明けぐっすり寝る?活動する?
いずれにせよ、一晩起きていた状態では体内時計が狂ってしまう。
日光を浴びることは、体内時計をリセットするために効果的です。休みの朝起きたら窓を開けて日光を浴び、体内のリズムを整えましょう。昼夜逆転して朝がつらいときは、日光の光が効果的。時差ぼけの状態をリセットしてくれます。
朝、窓を開けに行くまでが難しい方には、太陽の代わりに光で起こしてくれる目覚まし時計も有効です。
まとめ
看護師の夜勤バイトは、体力的にも精神的にも非常に負担が大きい仕事です。
まとめてみるとこんなにも負荷のかかる要因があると分かります。しかし、社会的にも重要な仕事であり誰かがやらなくてはいけない意義のある仕事です。
夜勤業務のつらさも適切な対策を講じることで、ストレスや体調不良を軽減することは可能です。自分の体調やメンタルを最優先に考え、必要であれば職場を変えたり職場改善を求める勇気を持ちましょう。
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